V字やA字で折り返すということ
我々トレーダーが一番嬉しいね動きは、自分がエントリーしたら自分の利益になる方向に一方的な値動きです。
しかし、一方的な値動きは動く方向と反対のポジションを持っているときには、嬉しくありません。
なぜなら、撤退する機会がないからです。
レンジ相場や、押し、戻りの深い相場環境であれば
含み益が大きくなることがなくても、含み損が小さくなることが多々あるので、思惑と違ったな…と思ったら撤退できます。
大きな利益を求めてしまうと、波の認識が大きくなったり、チャートパターンや抵抗線付近で逆張りすることが多くなってしまい勝率が下がります。
もちろん、ストップまでの距離を遠く設定していて、ゆっくりとしたトレードをしているのであれば良いですが、ストップと距離を小さく、利益は大きくという
損小利大を目指しているトレーダーが多いので、振り落とされてから思惑の方向に進んでいくことが多くなります。
相場の流れはビッグニュースでもなければV字でターンのような値動きは少ないです。
だからこそ、ダブルトップやダブルボトムがトレンド転換の兆しだと言われるようになったのだと思います。
エントリーポイントが見つからないとき
トレードをやっていて一番難しいのは本能に逆らうことです。
どういう事かというと、ポジションをとってお金を稼ぎたい!
早く億万長者とは言わないけど、会社員を辞められるくらいお金を稼ぎたい!
という欲求に抗わなければならないからです。
確かに、質のいいトレードを繰り返していくと利益が損失より大きくなり、資金を増やすことが出来るようになってきます。
しかし、トレードはいつでもエントリー出来てしまうので、本当のチャンスじゃなくてもポジションを持ってしまうことが多々あるかと思います。
そして後になって、なんてこんなポジション持ってるんだろう…と後悔したことがあるはずです。
エントリーしたくなったら、相場から離れましょう。
考えなくてもわかる簡単な相場でだけ、エントリーしていくと勝てなくても負けにくくなります。
トレードの一番難しいところは、ポジションをもってお金を稼げるところなので、なるべくポジションは持たないようにしていくといいと思います。
チャートパターンは絶対?
FXや株式、暗号資産のトレードを始めるとチャートパターンを元にトレードをすると勝てる!
のように言う人が多く存在していると思います。
例えば、ダブルトップ・ダブルボトムはトレンド転換の兆し…
のような誰が言い始めたのかは不明ですが、そう多くの人が言っている…のようなことが多いです。
確かに、ダブルトップやダブルボトムを探し、トレンド転換するのかどうかを確認していくとトレンド転換している事もよくあります。
それなら正しい…とは言い切れません。
ダブルトップやダブルボトムはあくまでも現象の1つであって絶対ではないのです。
同じ高値や安値を2回つついて反転していった
それをチャートで見るとダブルトップ・ダブルボトムになっているだけで、その形に意味はありません。
なので、ダブルだけでなくトリプルもありますし、もっと多く揉み合っているとレンジになります。
確かなのは、そのレートを超えられずに反転していった、と言うことだけです。
チャートパターンを過信することや、どのチャートパターンに当てはまるのかを考えたり、探したりしても意味はありません。
重要なのは形ではなく全体の流れです。
ポジポジ病矯正のすすめ
タイミングを見て、ポジションをとり、思惑の方向に動くと利益がでるのがトレードです。
つまり、ポジションを持たなければタンス預金や財布の中の現金紙幣と同じで増えません。
お金を増やすことを目的にトレードの世界に参入していると思うので、トレードをする必要がある。
しかし、トレードはゼロサムの世界です。
利益を得る可能性もあり、損をする可能性も同時に存在しています。
トレードの期待値が1を超えるようなトレードをしていなければ資金が減り続けます。
利益を得ることを考えてトレードするので、ポジションを持つことは利益を得ることだと脳が感じてしまいます。
自分脳を騙すのは難しいので、トレード以外の熱中できる趣味を見つけましょう。
トレードのことを時々忘れることも大切です。
インジケーターとは
移動平均線・ボリンジャーバンド・一目均衡表…
MACD・RSI…
インジケータは探せば沢山あります。
そして、それぞれ適した相場と適した使い方をした場合は利益をもたらしてくれるはずです。
一般的なものであれば、です。
しかし、例えば移動平均線を使った手法で考えてみると、トレンド相場に強くレンジ相場に弱いです。
どういうことかと言うとトレンド相場で得た利益を、レンジ相場で吐き出すインジケータだと言うことが過去検証でわかると思います。
もちろん、裁量とあわせて使うことで利益を残すことは可能です。
それは、ボリンジャーバンドでも、一目均衡表を使っても裁量とあわせることで利益を残すトレードを行うことが出来ます。
つまり、裁量とあわせることで利益を残すことが出来る人は、インジケータがなくても、利益をのこし、積み上げていくことが出来るのです。
インジケータは過去の四本値をパラメータに従って計算し再描画しているに過ぎません。
トレードを始めたての頃はインジケータがすごく見えます。
私もそうでした。
もし、インジケータを使うのであればインジケータが作られた背景を考え、自分なりのチャート認識を補強してくれるようなインジケータを使いましょう。
私としては、インジケータの数はゼロか多くても一種類までにしてローソク足を主としたトレードの方が裁量の良さを発揮できると思います。
インジケータはチャートに余計な線や矢印などをごちゃごちゃさせて、ローソク足を見えにくくするツールです。
完全な自動売買ツールなら仕方がないですが、裁量トレードを行うのであれば不要な物だと気づいて頂きたいと思います。
チャートから何を読み解くか
株式、FX、暗号資産などの価格変動を記録してくれたものがチャートです。
もちろん、気温や売上等をチャートにして視覚化する事もあります。
では、株やFX、暗号資産のトレードではチャートのどこを見る必要があるのか
とても簡単です。
今のトレンドをみます。
今とは何なのかについてですが、トレードにかける時間(想定している保有時間)次第で決まっています。
例えば、デイトレード(保有時間が長くても24時間程度)であれば、過去48時間程度の価格変動がわかれば流れがわかると思います。
やや右肩上がりのときは、ゆっくりとした上昇トレンド
急な右肩上がりのときは、勢いのある上昇トレンド
ほとんど価格に変化がなく、チャートが上に行ったり下に行ったりしているときは、レンジ相場
その流れに従いつつ、少しのノイズを耐えられるようなポジションサイズとストップ位置を決めてトレードを繰り返していくように心がけ、エントリー後のチャートを確認したときに流れが変わったのかなと思ったら撤退を考える。
あとは同じことを繰り返し行い、全部のトレードを勝とうとは思わずに、なるべく資金を減らさないことを最優先にしたトレードをしていきましょう。
トレード回数が少なくなると思いますが、多くの人が勝てないのが相場の世界です。
なので、多くの人が好きなトレード回数が多い手法は諦めて、私は「私は勝ち組だ」と念仏を唱えて諦めましょう。
デイトレーダーが1番気にするべきもの
デイトレードと言っても色々ある。
チャートを起きている間常に監視しているタイプのトレード。
1日に1通貨ペアを1回目から多くても2回程度のトレードをするタイプ。
朝にエントリーして、寝る前には決済するタイプ。
欧州やアメリカの市場が好きで夕方から夜にエントリーして朝に決済するタイプ。
同じデイトレードでも目標とする値幅、保有時間などの設定を変えると色々なやり方、見るチャートの時間足や、細かさが違ってくる。
だが、言いたい。
デイトレードをするのに1年前のレートやチャートの形状が必要だろうか?
例えば、月足でダブルトップを下に抜けたので、トレンド転換して下落する…
という環境だったとしよう。
仮に、短期足を15分足を見てトレードしているのなら、営業日が20日あるとすると、月足が1本完成するのに28,800本の15分足が必要なはず。
ローソク足の伸び縮みを見ていれば分かることだが、素直に伸びることの方が少ない。
上がったり下がったりを繰り返して、最終的なローソク足が完成する。
最終的に下落するにしても、一時的な上昇や、揉み合い等、色々ある。
結論として、認識するのは構わない。
しかし、前日や前々日の流れやチャートの形状を重視するほうが簡単でわかり易いと思う。
マルチタイムフレーム分析も役に立つが、目標にする保有時間を軸に考えて、あまり大きな時間足まで分析する必要はないと私は考える。